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よくあるご質問とその答え

■子供について

Q:うちの子は4歳で泣いて暴れるのですが治療は大丈夫でしょうか? by悩める母
A:赤ちゃんが泣くのは仕方のないことです。
 また初めて歯科を受診する子供は、見るもの聞くもの全て初めてで、
 “怖い”という想いが心の中を占めるので泣き出してしまうのも仕方のないことです。

 その子その子で心の成長も違いますから一概に年齢だけでは判断出来かねますが、
 ご質問のお子さんは4歳児で泣いて暴れるとの事…。

 ではなぜ泣くのでしょう?なぜ暴れるのでしょう?

 お母さんの心の中に「うちの子は泣いて暴れるから歯科治療は無理だ」という諦めみたいな
 ものはありませんか?

 もしくは「泣くからかわいそう」というような想いもありませんか?
 ですから今までは泣いて暴れる度に治療を止めてしまってたんじゃないでしょうか…

 泣く度に治療を中止しているうちに、
 そのお子さんの心の中には「泣けば止めてもらえる」とか「暴れればなんとかなる」という
 『甘え』の気持ちが芽生えてしまったのではないでしょうか?

 このような『マイナスの学習』をしてしまった子供は、歯の治療に関してだけでなく、一事が万
 事、何事に対しても“泣けばなんとかなる”という『逃げ』の姿勢を身に付けたネガティブな人
 間に育ってしまいます。


 ではどうすれば治療が出来るようになるのでしょう?
 そうここからが肝心です!

 いきなりすぐ治療というわけにはいきませんからまずは「虫歯は病気なんだよ」と教えてやっ
 て下さい。
 そして「○○ちゃんの自分の身体の為にも病気はちゃんと治さないといけないんだよ」と教え
 てやって下さい。

 世の中には「イヤだから」と言っても避けて通れない事もあるんだという事を教えましょう!
 「あなたには“イヤな事”にも立ち向かって行く“勇気”のある子になってもらいたいのだよ」と
 説いてください!

 それから「虫歯を作ったのは自分が悪いんだよ。甘い物ばっかり食べて歯磨きをちゃんとや
 らなかった自分が悪いんだよ」と言い聞かせた後は、「これからはもうアメみたいな甘いお菓
 子は控えようね」と“我慢する事”を教えましょう。
 「これからは食べたら歯磨きするように頑張ろうね」って“励まし”ましょう!

 ここまで言い聞かせて頂いた後は…さあここからが≪林ファミリー歯科≫の出番です!


 まずは「今日は歯医者さんで歯みがきの仕方を教えてもらいに行こうね」と言って連れてきて
 下さい。
 当院では『転んで歯が折れてしまった』とか『急に顔まで腫れてきて痛む』とかの緊急時でも
 ない限りは無理矢理治療する事はしません。

 初めて来院されたら、まずは『ご挨拶』から始めましょう。
 この『ご挨拶』が出来るということは、私ども=ドクターサイドとのコミュニケーションの始まり
 でもあるわけです。

 少しずつ雰囲気に慣れていただき緊張感と恐怖感を解きほぐしてから治療に入って行きま
 すが、『泣いて暴れるから何もせずに帰る』というのではなく、小さな目標でいいから設定して
 …例えば「今日はまず一人で治療台に座ってみようね」とか「今日は歯みがき練習だけでも
 やってみようね」とか…とにかく歯医者さんに来たら必ず何か一つは目標をクリアーしてから
 帰るようにしていきましょう。

 そうして根気よくステップアップしていくうちに必ず治療出来るようになって行きます!


 子供の心の成長というのは本当に不思議なもので、あんなに泣いて暴れて治療に非協力的
 だったのに、ある日を境に急に協力的になって、歯科治療なんてへっちゃらになるどころか
 積極的に来院するようになった子供さんを私はたくさん診てまいりました。
 その為にはお母さんの根気と努力と協力が必要です!

 一緒にかわいいお子さんの歯を守って行きましょう!
 一緒に頑張りましょう!
 必ず出来るようになります!


2005年3月31日更新